2019/05/08 11:53

 

 

 

studio482+を開設する前から、ずっとまな板を探していました。時にはアメリカから取り寄せたり、日本国内のまな板を何枚も試しました。

どのまな板も一長一短で、木材を貼り合わせたまな板は反ってしまうのが難点でしたし、大きなまな板は重くてコンロに持っていくのに難儀しました。

あるとき、友人宅でWSを開催したときです。料理の仕事をするその友人が使っていたまな板が小さかったので聞いてみたら「このサイズじゃないとダメなんですよ」と。「はて?」と思いながら使ってみると、とても使い勝手がいい。まな板が軽いので、切った野菜をまな板ごと鍋に持って行きやすいのです。家庭で料理を作るときには、レストランの厨房のような大量の食材を切る必要もないので、まな板にのる野菜はせいぜい1,2種類です。手順にそって切った食材をどんどん鍋に放り込むことで、料理の流れもよくなります。一筋の光が差したようでした。

 

 

 

双葉商店の「イチョウのまな板」の幅は21cm。双葉商店にお願いをして、通常より少し広くし、食材こぼれを防ぐようにしました。

長さ28cm。この長さだと大抵の野菜は問題なく切れますし、長ねぎなどは半分に切ってから使えばいいのです。

 

 

次は素材です。

まな板に使う木の素材はいろいろありますが、その中でもイチョウの木がまな板には最適だと言われています。

まず耐水性。イチョウは脂分をたくさん含んでいるので水をはじきます。

そして抗菌生。生ものを扱うのでこれはとても大切な要素です。

また天然イソフラボンを含んでいて、食材の匂いが移りにくいのも特徴です。

イチョウの木は適度な固さと弾力性があるので、包丁の刃を傷めることなく、気持ち良く切ることができます。

 

 

双葉商店のいちょうのまな板は一枚板です。ここは重要です。機械で木を圧縮して貼り合わせたものと違って反りませんから。

厚みは3cm。これだったら黒ずんできた表面を何度も削ることができます。双葉商店では無料で削ってくれるサービスがあるので安心です。

 

では実際に何かを作ってみましょう。

「台所にこの道具」(アノニマスタジオ)では、このまな板を使って焼き茄子のたたきでオープンサンドを掲載しました。

この本をチラッとご紹介します。(レシピはこの本に掲載しています。)

 

 

この焼き茄子のたたきは、中近東の「ババガヌーシュ」から発想しました。和の食材である細ねぎと胡麻を加えて...。

 

 

まず茄子を丸網で焼き、

 

 
 

 

まな板に皮を剥いた焼き茄子を適当にカットして、その上に細ねぎ、にんにく、塩、こしょう、胡麻をのせ、レモン汁とオリーブオイルをかけます。

 

 

あとは包丁で叩き続けて...。

 

 

 

はい、出来上がり。

このままパンにのせて食べてもいいですね。

中近東ではクミンやコリアンダーなどを加えて少しスパイシーにすることもあります。

 

 

 

辻和金網の「手付焼網」でパンを焼き、茄子のたたきをのせて。

あとはお好みでレタストマト、目玉焼きなどをのせれば出来上がり。

 

 

 

この画像ではお皿ですが、まな板を使えば素敵に演出できます。

下記の画像は手巻き寿司。具材をまな板にのせて食卓へ。

 

 

 

 

まな板はいわば食材たちの「ステージ」とも言える場所。

ここで食材が叩かれ、カットされ、おいしい形になっていきます。

 

双葉商店のまな板は、毎日の台所仕事を快く引き受けてくれる縁の下の力持ちなのです。

 

双葉商店「イチョウのまな板」

 

 

(画像の一部は「台所にこの道具」から抜粋。写真提供:野口さとこ)