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2020/08/26 10:46


去年9月からスタートした、アノニマ・スタジオWeb連載「宮本しばにの素描料理」。
私がつけた造語「素描料理」については、この連載を通して、この1年いろいろ考えました。
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簡素に、余計なものはできるだけ省く。
見えないところに時間をかける。
作為のない料理。
好きなように、自由に。
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これらを素描料理の「約束事」としています。
これからまた、変化していくかもしれませんけれど...。

レシピ通りに作るのではなく、
その裏側を考えたり、レシピに書かれていないところ、つまり見えないところを考える。
大げさに言えば、それは台所仕事が生き方につながっていくんじゃないかなと思うのです。

料理を食べる側じゃなくて、あくまで台所に立つ側、料理を作る側から見ていくのが素描料理です。
つらい、面倒だ、と思いながら台所で仕事をするのではなく、
自分の小宇宙を作っていくような感じでしょうか。
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これまでの「宮本しばにの素描料理」、7回をまとめておきます。
読んでみたい、って思う連載があったら、ぜひお読みくださいませ。

線で描く素描家として活躍されているしゅんしゅんさんのご自宅におじゃまして、台所をお借りして素描料理(僧堂うどん)を作りながら、素描について対談した記録です。画家として、料理家として、それぞれの素描の考察をあれこれお話しました。
(文章は毬藻舎・友成響子さん)



素描料理、という造語がどうやって生まれたのか。そのきっかけとなった出来事や、そもそも素描って何?ということを書きました。
豆腐カツレツは、私が20代前半の頃から作っているもの。料理下手くその主婦になりはじめの頃から作っていて、元は尼寺のレシピです。足さない、引かない、シンプルでおいしい料理のレシピを素描していきます。


料理は本当に報われない仕事なのか? いやいや、陰徳を積む大事な仕事なのだよ、なーんてことをつらつら書いてみました。
「蓮根つくね」は揚げたり、ハーグにして焼いたり、よく使う料理ですが、それを中華鍋にました。
草食動物の私は、普段は鍋の主役に豆腐を使いますけれど、違う鍋も食べたい!と、こんな鍋を冬は作ります。



芸を磨いて行くと、シンプルなところに戻っていく、ということを織物の「平織り」に例えて書いてみました。
料理も長年続けていくうちに、その家の「家宝」になっていきます。家宝になるように、芸を磨いていこう!という話です。
「ちじみほうれん草のあん浸し」は、お浸しの変形バージョン。ちょっとした工夫で、すてきな一品料理に変化します。


白洲正子さんの言葉を綴りながら、素描料理の定義をまとめてみました。
「新玉ねぎの和スープ」の発想はおでん。そこからすっきりしたスープにします。和にも洋にも合います。


「真結び」と「塩梅」を、台所から見てみました。バランスが大切という話なのですが、すごくおもしろい発見でした!
雲片(うんぺん)は中国の精進料理。それをあんかけ焼きそばとしてレシピにしてみました。
冷蔵庫に余っている半端な野菜を使うので、心もすっきりしますー。


作為のない料理とは?、
老子の「無為」という言葉を使いながら書いてみました。
俳人・種田山頭火の体験話とともに、綴ってみました。
サブジ(インドの蒸し煮)は一年中作りますが、今回はズッキーニを使ってみました。インド料理の原点みたいな料理です。簡単につくれるけれど、インドカレーの骨組みが分かるような料理で、これが作れるようになれば、インドカレーも楽に入っていけるんじゃないかな。

迷いがない。このこととおいしさの関係について書きました。
料理って迷いがある限りは、おいしさにつながっていかないんですよね。
たったひとつの小さな料理が人生を変えることもあるのだー。
今回はすり鉢で作るパスタ・ビアンコです。ボウルでも作れます!
フライパンを振る自信がなくても作れる、シンプルでおいしいパスタをご紹介します。

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この連載を書かせて頂いている出版社、アノニマ・スタジオは、素晴らしい本をたくさん出版しています。
憧れの出版社で2冊の本を出版させていただけたのは本当にありがたく、幸運だと思っています。
アノニマ・スタジオから出版の拙著をご紹介致します。






これからもコツコツと道具のこと、料理のことをスローペースでご紹介していきます。
どうぞよろしくお願い致します。